数年前までは、オリーブオイルのボトルのラベルにはほとんど何も記載されていません でした。今日ではオリーブの原産地を保証するDOP(原産地保護呼称)、IGP(保護指定地域表示)のラベルを目にします。欧州内外のオリーブを使用したブレンドオイルと表示している物もあります。オリーブの原産地の透明性への取り組みが無駄にならないように、ラベルが何を意味するか読み取れるようになる必要があります。
オイルの安さは低品質と一体です。破格の安値で売られている「クリアランスセール」のオイルには、高品質の物のような素晴らしい官能特性と高い栄養成分はありません。価格にはオイル作りの複雑さが反映されています。購入する人の意識からこれらの価値の違いが生まれます。オリーブオイル作りは、畑での作業、搾油所での仕事とオイルの保管の全てにおいて高い費用がかかります。高品質のオイルは高いですが、それなりの素晴らしい官能特性と栄養成分を備えているということを。忘れてはいけません。
オリーブオイルを適切に保存しなければ、高品質のオイルの買い方を知っているだけでは意味がありません。保存方法は品質だけでなく、風味と健康面にも大きく影響するので重要です。オイルを三つの天敵である酸素、光と熱から。常に守らなければいけません。繊細で貴重であるため、本来の特性を保つにはしっかりと注意しなければいけません。特に、オイルの移し替えとオイルが残っているボトルへの継ぎ足しは厳禁です。
Nicola Di Noia共著『Il Raccolto dei Racconti』 より抜粋。